歯学部HOME 歯科法医学センター

歯科法医学センター

センター概要

 法医学とは、医学および自然科学を基礎として法律上の問題を研究し、またこれを鑑定する学問、または法律上問題となる医学的事項を検査、研究し、それによって問題点を解明して法的な解決に寄与することを目的とする医学であるなどと定義付けられています。その一端を担う歯科法医学は、特に歯科医学的知識から問題点を研究し、解決・解明していく学問です。
東日本大震災では、津波による多数の行方不明者が歯科的所見から身元確認されたことは記憶に新しく残っていることと思います。このような災害や、事件または事故が発生した際に、犠牲者や被害者が誰であるのかを特定をする必要が有ります。このように誰であるかを特定することを「個人識別」と言います。口腔領域を含む頭頸部は、この個人を特定する「個人識別」において非常に有用な部位となります。
全国には歯科大学及び歯学部が29校ありますが、歯科法医学に関する講座等は現在のところわずか8校しかなく、当センターは埼玉県では唯一の組織で、災害などの有事の際における頭頸部を中心とした個人識別からの身元確認作業、諸外国の対応や平常時捜査への資料提供等、一般歯科臨床と違う観点から社会への貢献を目指しています。

活 動「2013年度」

公的活動
 ・厚生労働省社会・援護局援護企画課外事室の慰霊事業人類学専門員を委嘱され、サイパン島での日本人・戦没者の遺骨収集事業に携わる。                                     
遺骨収集
   2013年第1回サイパン・遺骨帰還応急派遣 :5月27日-6月7日
   2013年第2回サイパン・遺骨帰還応急派遣 :7月17日-7月26日
   2013年第1回サイパン・遺骨調査派遣 :10月21日-10月29日
 ・埼玉県警察本部 西入間警察署 :8月20日(坂戸)
    死体の身元確認のための歯科所見照合依頼
 ・埼玉県警察本部 科学捜査研究所 :12月17日(坂戸)
    白骨死体の身元確認のための骨・歯に関する問い合わせ
 ・埼玉県歯科医師会  :2月13日(さいたま)
    平成25年度身元確認研修会 出席(来賓) 


学会活動
 第97次日本法医学会学術全国集会 :6月26日-28日(札幌 )
 日本法歯科医学会第7回学術大会 :7月14日(鶴見)
 第21回警察歯科医会全国大会 :8月24日(郡山)
 明海歯科医学会第21回学術大会(発表) :10月3日(坂戸)
   演題名「サイパン島での日本人戦没者・遺骨帰還作業における歯科法医学の役割」
 2013年度埼玉県歯科医学大会(特別講演) :2月9日(さいたま)
   演題名「サイパン島での戦没者・遺骨発掘作業における歯科法医学的見地からの人種鑑別」
講演
 2013年度こども大学にしいるま【はてな学】:9月14日(坂戸)
  演題名「頭蓋骨を復元させよう」
こども大学
 2013年度明海大学白菊会懇談会:10月12日(坂戸)
  演題名「歯から身元がわかる」
白菊会
 平成25年度埼玉県歯科医学大会(特別講演):2月9日(さいたま)
  演題名「サイパン島での戦没者・遺骨発掘作業における歯科法医学的見地からの人種鑑別」
ドラマ監修
 フジテレビ系 福家警部補の挨拶 第7.8話 「オッカムの剃刀」
  2014年2月25日、3月4日放映
ドラマ監修

  

活 動「2014年度」

公的活動
 ・厚生労働省 社会・援護局                                      :5月26日(東京)
  千鳥ヶ淵戦没者墓苑拝礼式 出席
・埼玉県歯科医師会 :8月21日(さいたま)
   第16回防災連絡協議会 出席(来賓)
学会活動
 日本法歯科医学会第8回学術大会 :5月18日(千葉 )
  演題名「携帯型X線撮影装置の防護について」
 日本歯科放射線学会第55回総会・学術大会 :6月8日(東京)
  演題名「在宅医療における携帯型口内法X線撮影装置の線量測定」
 9th international symposium on advances in legal medicine :6月18日(福岡)
  演題名「On the portable X-ray units suitable for dental identification」
 第98次日本法医学会学術全国集会 :6月20日(福岡)
  演題名「サイパン島での戦没者遺骨発掘作業における歯科法医学および法人類学的見地からの人種鑑別」
 
 第13回警察歯科医会全国大会 :8月23日(徳島)
   「ポータブルX線発生撮影における安全管理について」                
論 文
坂 英樹
   サイパン島アチュガオ地区における戦没者遺骨帰還事業での歯科法医学の役割
    明海歯学誌,43,105-114, 2014.
坂 英樹
  サイパン島での戦没者遺骨発掘作業における歯科法医学的見地からの人種鑑別
    日本歯科医師会雑誌 67(5), 393-403, 2014.
大高祐聖,小泉伸秀,坂 英樹,木村直人,桶田賢次,鈴木達也,芝 規良,丸山 亮,奥村泰彦
  下顎骨埋伏歯の位置移動に関する画像解析
    歯科放射線 54,22-26,2014.
講演
 埼玉県歯科医師会 身元確認班研修会:8月21日(さいたま)
  演題名「海外における大規模災害時の身元確認作業」
 平成26年度こども大学にしいるま【はてな学】9月20日(坂戸)
  演題名「歯からわかる-「この人は誰?」-」
こども大学
 平成26年度栃木県法医談話会研修会:11月8日(宇都宮)
  演題名「大規模災害における歯科的個人識別の実際と今後の課題」

活 動「2015年度」

公的活動
 ・厚生労働省 社会・援護局                                     
  厚生労働省社会・援護局事業課事業推進室の慰霊事業人類学専門員を
  委嘱され、パラオ共和国での日本人・戦没者の遺骨収集事業に携わる。
  (写真上)
  平成27年度 第1回パラオ共和国・遺骨帰還応急派遣 : 6月16日- 6月24日
  平成27年度 パラオ諸島戦没者遺骨収集帰還派遣 :12月 1日-12月11日
 ・平成27年度埼玉県・桶川市総合防災訓練(第36回九都県市合同防災訓練)
  出席(写真下)
:桶川 8月30日
学会活動
 日本歯科放射線学会第56回総会・学術大会                           :仙台 6月 6日
  演題名「携帯型歯科用エックス線発生装置における後方散乱シールドの効果について」
 第99次日本法医学会学術全国集会 :高知 6月11日
  演題名「歯科的個人識別業務における携帯型エックス線装置使用時の防護」
 日本法歯科医学会第9回学術大会 :東京 6月28日
  演題名「個人識別作業における携帯型エックス線撮影による手指被曝」
 第14回警察歯科医会全国大会 :仙台 8月29日
  演題名「携帯型歯科用X線発生装置の後方被曝線量について」
 
 第84回日本法医学会学術関東地方集会 :東京10月24日
  演題名「携帯型エックス線発生装置の付属品使用時における手指被曝線量」
論 文
流石 麻由,小泉 伸秀,鈴木 達也,齊藤 嘉大,岸田 尚樹,齋藤 圭輔,池 真樹子,坂 英樹,奥村 泰彦
   下顎骨の成長発育にともなう下顎管走行の変化
    明海歯学誌,44,129-144, 2015.
報告書
 Hideki Saka
  Forensic anthropological report of the collection of human skeletal remains at Peleliu Island, Republic of Palau in June 2015
   Historic Preservation Office, Republic of Palau, June 2016.
 坂 英樹
  2015年度第1回パラオ共和国・ペリリュー島遺骨帰還応急派遣報告書
   厚生労働省社会・援護局事業課事業推進室,6月,2016.
 Hideki Saka
  Forensic anthropological report of the collection of human skeletal remains at Peleliu Island, Republic of Palau in June 2015
   Historic Preservation Office, Republic of Palau, December 2016.
 坂 英樹
  2015年度パラオ諸島戦没者遺骨収集帰還派遣報告書
   厚生労働省社会・援護局事業課事業推進室,12月,2016.
講演
 明海大学歯学部 同窓会 埼玉県支部 学術講演会                  :川越 7月 5日
  演題名「大規模災害における歯科的個人識別の実際と今後の課題」
 川越市歯科医師会 定例会学術委員会研修会 :川越 7月18日
  演題名「戦没者遺骨発掘作業における歯科法医学的見地からの人種鑑別」
 平成27年度青森県学校歯科保健研究大会 :青森 7月28日
  演題名「児童虐待について 歯科医師の立場から」
 彩の国大学コンソーシアム :川越 9月16日
  演題名「身元確認につながる歯の役割」(写真上)
 平成27年度こども大学にしいるま【はてな学】 :坂戸 10月 3日
  演題名「歯が教えてくれる!~「この人は誰?」~」(写真下)
 口腔衛生関東地方研究会 特別講演 :浦安 2月 6日
  演題名「災害時における歯科的個人識別」
こども大学



個人識別


 日本人のほとんどは歯科治療を行った経験があります。その治療や個人が持つ歯の特徴などは万人不同であります。歯は、一度治療するともとの自然の歯に戻ることは出来ません。また、歯は人の身体の中で一番硬く最後まで残存できます。従って歯は、非常に確実性の高い個人識別が出来る情報を持っています。個人の歯の治療記録と、犠牲者および被害者の残された歯科的特徴を照合することにより身元確認に大きく貢献します。

個人識別 歯


 骨も歯と同様な硬組織であり、随所に年齢による変化や性差が現れます。特に頭蓋骨は年齢、性別、人種等を推定する際に有効的な特徴を有しています。

個人識別 骨

センター

設 立
 2003年(平成15年)11月1日 設立

センター長
 1. 田島義文准教授(病態診断治療学講座・病理学分野)
    2003年11月1日~2013年3月31日
 2. 坂 英樹教授(病態診断治療学講座・歯科法医学分野)
    2013年9月1日~現在

スタッフ
 教授    坂 英樹  東京歯科大学 1990年卒業
 東京歯科大学大学院  1994年修了 「博士」(歯学) 
大学院生  浅見瑠璃  明海大学歯学部 2014年卒業
        岩脇淳志  東京歯科大学 2014年卒業

歯科法医学センター委員会
 「委員長」
  歯科法医学分野 坂 英樹
 「委員」
  解剖学分野 天野 修
  口腔解剖学分野  羽毛田 慈之
  歯学部事務部 高山 裕子

連絡先
 明海大学歯学部 歯科法医学センター
 住所:〒350-0283 埼玉県坂戸市けやき台1-1
 電話:049-285-5511 内線223,334,292
ページのトップへ