明海大学における教員養成の目標等(大学全体)

1 教員養成の目標

明海大学は、「社会性・創造性・合理性を身につけ、広く国際未来社会で活躍し得る有為な人材の育成をめざす」ことを建学の精神として謳い、その実現を図るための教育研究や社会貢献活動を積極的に行っている。

本学においては、文部科学省から再課程認定を受けた教職課程に基づき、こうした建学の精神に則り、時代の変化に対応した有為な教育者を輩出するため、学校教育に関する知識と技術を基盤とした教育を行い、使命感と情熱をもって主体的に学び続け、次代の教育を創造する資質と能力を備えた教員を養成することを目標とする。

2 教員養成の目標実現のための取組

2016年度に本学の教職課程を統括するために設置した教職課程センターにおいて、本学の教員養成の目標を実現するため、外国語学部各学科と連携して以下に示す組織的・計画的な取組を行う。

(1)教職課程の質の向上や学生に対する責任ある教職指導のための指導体制の確立

教職課程センターでは、教職課程の充実(シラバス、教育実習等)、運営上の諸課題の解決・調整に当たるため、教職課程センター運営委員会を組織している。教職課程センター運営委員会は、教職課程センター長(副学長と兼任)の下、外国語学部長(大学院応用言語学研究科長と兼任)や教職課程センター専任教員のほか、教職課程科目を担当する専任教員、学務部長及び学事課長で構成している。必要に応じて学長も出席し、討議に参加する。

また、教職課程センター専任教員、教職課程科目を担当する専任教員及び学事課職員とが、毎月1回、定期的なミーティングを通して、情報交換を行うとともに、随時一人一人の学生に関する指導方針等について検討を行う。また、全教職課程履修者との面談を通して学習、進路、実習及び受験対策等について相談や指導を実施する。

(2)教職課程センターにおける学生指導の充実

本学教職課程センターで運営するMETTSコモンズ(Meikai Teacher Training Supportコモンズ)は、学生が自由に電子黒板やパソコン、プリンタなどを活用して学修できるセルフラーニングの場としている。さらには、ファカルティオフィスに教職員が常駐するとともに、学生が自由に閲覧できる、教職に関する参考文献や教員採用試験等に係る各種の雑誌や資料などを豊富に整備している。

こうした環境の中、常駐職員が学生からの相談に適切に対応するなどきめ細かな学生指導を行う。さらに、外部機関等と連携した各種講座や模擬試験や教職履修者に対するガイダンスに加え、各学科と連携した補習・補講やセミナーなどを実施する。

(3)教育委員会との連携・協力体制の確立

学生が行う特別支援学校での介護等の体験や教育実習等は、東京都教育委員会、千葉県教育委員会や浦安市教育委員会の協力を得て、円滑に実施する。また、東京都教育委員会や千葉県教育委員会等との連携を通して教員採用説明会や特設講義を開催するなど、学生の教職に関する一層の理解啓発を図る。さらには、「ちば!教職たまごプロジェクト」や「学生のための教師未来塾」等、千葉県教育委員会等が主催する事業への学生の積極的な参加を促進する。

(4)地域社会への貢献の取組

地域学校教育センターと連携して、教職を履修する学生が、例えば小中高の国語や英語等の授業に関して教員の指導補助を行ったり、日本語指導が必要な外国籍の児童・生徒の支援を行ったりするなど、学校ボランティアとしての取組を行うことを通して、地域社会や地域の学校に対する貢献のための活動に精力的に取り組む。

3 養成したい教員像

 ・生徒は成長の途上にあることを自覚し、よさを誉め、叱りもできる指導力ある教員

 ・社会性に富み、円滑な人間関係を醸成できる教員

 ・常に学び続けることができる教員