不動産学科

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講座No. 講師名 講座テーマ 講座内容
不-1

小川清一郎
教授

法格言にみる法的ものの考え方

「悪法も法なり」「眼には眼を」「疑わしきは被告人の利益に」「法は最小限の道徳」「法律家は悪しき隣人」など身近な法格言を通じて法的なものの考え方について考えます。

不-2

兼重賢太郎
教授

日常生活でのトラブルとその解決を考える 私たちは、日々の生活の中で、様々なトラブル(もめごと)に巻き込まれることも珍しくありません。しかも、誰もができれば巻き込まれたくないと考えているにも関わらずにです。法(法律)は、そのようなトラブルを予防したり、解決したりする役割を担っています。本講義は、日常生活のトラブルの特徴、原因、解決の仕方などを法を手掛かりにみなさんと一緒に考え、法の可能性と限界を踏まえた、一人ひとりが自分の力でトラブルに対処できるきっかけづくりをお手伝いしたいと考えています。
不-3

齋藤千尋
教授

快適な環境をつくる建築 人は様々な目的のために建築物を建てます。夏や冬、快適に過ごせるようにすることも建築物の目的のひとつです。部屋の中はどのようにすれば暖かい、あるいは涼しい場所にできるでしょうか?エアコンを使えばいいと思うかもしれません。しかし、エアコンだけで、部屋の中が快適になるわけではありませんし、エアコンだけが快適にする方法でもありません。今、快適な部屋のつくり方が大きく変わってきています。建築物を快適と感じるしくみを学んでみましょう。
不-4-①

中城康彦
学部長・教授

住まいの作法 まちに出てみるといろいろなおうち(住宅)があります。ゆったりした戸建住宅から最近はやりの超高層マンションまでさまざまです。毎日の暮らしが快適なものとなるよう、おうちを作るときはどんなことに配慮するのでしょう。また、作ったおうちがどんどんよくなるためにはどんなことに工夫するのでしょう。都市や建築の作法の意味と効果について考えます。
不-4-② 住まいと資産のSDGsを考える
~人生100年時代の資産づくり~
持続可能な開発目標(SDGs)の実現に世界の国々が取り組んでいます。SDGsは大きな目標ですが、持続可能な暮らしは私たち一人ひとりにとっても大切な目標です。日本は世界屈指の長寿国で、人生100年時代が現実のものとなっていることはとても喜ばしい一方、65歳で定年退職することが一般的な今の社会を前提とすると、老後の35年間は蓄えで暮らしていくことになります。
一人ひとりのSDGsは若いうちから計画的に取り組む必要があります。毎日暮らす住まいを使えば資産形成が身近にできることを学び、SDGsな人生について考えます。
不-5 浜島裕美
教授
攻めと守りの法律学 私たちは、法律に守られ、また拘束されています。例えば、自動車が歩道を走行してはいけないという法律があるから、私たちは、歩道を(ある程度ではありますが)安心して歩くことができるのです。また、モノを買うと消費税を支払わなければなりませんが、これも法律があるからです。法律は社会のルールであり、ルールを知らないと思わぬところでルール違反を犯し、ペナルティーを科されます。そうしたリスクを回避して自己の生活を守り、不当なルール違反に対処するため、法律を学ぶ必要があるのです。
不-6

表明榮
教授

都市、伝染病 そして下水道 人々は、厳しい自然の脅威から、時には外敵から身を守る手段として都市という素晴らしい人工的な空間を発明しました。しかし、狭い都市の中の密集生活は、同時に自然界では経験したことがない伝染病の発生、流行の原因としても作用しました。その伝染病との戦いの過程で人類が発明した基盤施設が下水道です。普段の生活の中で我々が関心さえ向けない下水道は、人類と伝染病との戦いの歴史であり、数え切れない人々の犠牲の上で生まれた人類の英知の結晶です。
本講座では、このような都市、伝染病、そして下水道の関わりについて講義を行うことで、都市と基盤施設への理解を深めることを目的とします。
不-7-① 山本卓
教授
企業の不動産戦略を見てみよう! 大企業は莫大な不動産(土地や建物)を保有しています。企業経営上、不動産は非常に重要な資源であり、経営者は有効活用することが求められています。それでは、最適な有効活用とはどのようなものでしょうか?それは、不動産を多く保有することでしょうか?それとも賃借することでしょうか?また、企業の株価と不動産戦略とはどのような関係にあるでしょうか? 本講座では、実際のケースに基づき、不動産を企業経営の視点から考えてみたいと思います。
不-7-② 不動産鑑定士を目指そう! 不動産鑑定士は、弁護士、公認会計士と並ぶ文系3大国家資格に位置付けられています。不動産鑑定士は、高度専門職業人として、国際的な活躍が期待されています。本学不動産学部では、宅建士試験(1年次合格)、短答試験(2年次合格)、論文試験(3年次合格)、そして併設する不動産研究センターでの実務修習(4年次、1年コース受講のうえ修了考査合格)を通じて、卒業と同時に不動産鑑定士資格を取得することが可能です。この場合、就職先は、大手不動産開発会社(例えば超高層マンションや巨大オフィスビルを計画する会社)、大手金融機関、大手不動産鑑定機関等が現実のものになります。これら、資格取得から将来のキャリアアップについてのお話をします。意欲ある高校生の方々の価値ある挑戦を支援します。
不-8 金東煥
准教授
世界各国の豊かさはどのように比較するか テレビや新聞をみると、日本と世界各国の経済状況についてのニュースは、ほとんど毎日耳にすると思います。経済という言葉は、豊かさの象徴のようでもありますが、この【豊かさ】とは、いったい何でしょうか。また、日本が豊かであると感じる学生が多いかもしれませんが、世界各国の豊かさと比較してみると、日本は、はたして本当に豊かでしょうか。
この講義では、日本と世界各国の豊かさを測るモノ(GDPや給料など)やその数値を歴史上の出来事を通して考えてみましょう。また、日本の豊かさと世界各国(米国、イギリス、シンガポール、韓国など)の豊かさを比較しながら、本当の日本の【豊かさ】について考えてみます。
不-9 小松広明
准教授
金融リテラシー、資産価値形成の視点
~土地・建物の価格形成メカニズム~
人生の三大費用は「教育」「住宅」「老後」の費用と言われています。土地・建物(住宅)には、各自のライフプランニングのもとに多額のお金が投じられていることがうかがえます。
住宅の購入時には、土地・建物の価格について、誰もが納得し、誰にでも通用する価格(正常価格)といえるのか否か、その判断が求められます。マイホームの価格に対する妥当性の判断力は、金融面での個人の良い暮らし(well-being)を達成するためにも必要です。資産価値形成の視点から、土地・建物の価格形成メカニズムについて学びましょう。
不-10 原野啓
准教授
持家vs賃貸. 資産形成に役立つのはどちらの居住形態か?
~経済学で考える日本の不動産市場の問題点~
住宅は個人が購入する最も高額なものです。したがって、資産形成において、住宅は極めて重要な役割を担います。それでは、住居を選ぶ際には、自宅を購入した方が良いのでしょうか?それとも、賃貸住宅を選んだ方が良いのでしょうか?本講座では、住宅の居住選択について日本の住宅市場がもつ特有の問題点をふまえて、経済学的な観点から考えます。
不-11 藤木亮介
准教授
劣化した建物を直す方法 新築間もない建物は、綺麗でどこにも悪いところがありません。しかし、建物は使い続けていくと古くなって品質や性能がどんどん下がっていきます。これを劣化といいます。劣化を放っておくと、建物はいずれ使えなくなってしまいます。本講座では古いマンションに生じる劣化とその直し方を解説します。「どうしてこのような劣化が生じるのか?」「どうすれば直すことができるのか?」「直すための工事にはどういう注意が必要なのか?」。
今、日本では建物を上手に長く使うことが求められています。建物に生じる劣化と直す方法を知り、健全な状態で長く使い続けるということを考えていきます。
不-12

前島彩子
准教授

「ラーメン」「S」の建物とは?

建物の資産価値はどのように決まるのでしょうか?
この問いに関連する建物の基礎知識として、この講座では、建物の骨組みの違いに注目し、建物に個性を生じさせる要因を探ります。「ラーメン」、「S」、「W」などは、実は建物の骨組みに関する専門用語です。耐久性や資産価値にどういった影響をもたらすものなのかこの講座を通じて考えてみましょう。

不-13

上地聡子
講師

故郷に帰れない沖縄人の生活 現在、私たちは家やマンション、アパートに住んでご飯を食べ、学校や会社に行き、夜になればまた家に戻り寝ます。それが私たちの大部分にとっては何の不安もない「当たり前」な日々です。でも過去を振り返ると、多くの人が故郷に帰れず、法的な保護の曖昧なまま、日本社会で生活を立て直さなければならない時期がありました。太平洋戦争に日本が負けた直後、日本社会には朝鮮半島で生まれた人々、台湾で生まれた人々、そして琉球諸島で生まれた人々がいました。彼ら彼女らは「日本人」でありながら「非-日本人」という複雑な立場のまま、その後、日本での生活を続けていきます。本講座では主に琉球諸島出身の人々の生活に光を当て、敗戦という混乱のなか戦後日本の住環境や法整備が整っていない時代、人々がどのようにして生活をしていたのか、という点についてお話をします。故郷に帰れないまま、小屋を立て、豚を飼い、買い出した商品をヤミ市で売り捌いて人々が生き延びていた時代を振り返ることにより、現在私たちを取り巻いている「当たり前」な生活環境は、これまでずっと「当たり前」だったのか、これからもずっと「当たり前」だと思っていいのか、と言った点を少しでも想像してもらえると嬉しいです。
不-14

劉一辰
講師

街中でかっこいい建築を見つけてみませんか? オリンピックプール、国立西洋美術館、国立新美術館、表参道ヒルズ、ラ・コリーナ近江八幡等、美しくてかっこいい建築はたくさんあります。一方で、外壁に銅板を貼って、そこへ綺麗な模様を施したヘンテコでレトロな建物もあります。このような建築はいつ、誰によって設計され、建てられたのか、考えたことはありませんか?かっこいい建築や、面白い建物を見つけながら、いつも通っている道を歩いてみてください。自分の住んでいるまちの見え方が変わるかもしれません。楽しい建築の見つけ方を一緒に考えてみましょう。