組織学分野

教 授:天野 修

准教授:坂東 康彦
助 教:長坂 新

教育

 生体の正常構造を考究する学問が解剖学であるが、そのうち顕微鏡的構造を扱う「組織学(顕微解剖学)」と、「人体発生学(胎生学)」を担当している。臨床の基本である診察にもっとも重要な観察力を身につけるため、視覚情報と基本的な知識の融合を身につけることを最終的な目的とする。また、歯科医学の守備範囲である口腔顎顔面および頭頸部の形態や機能を正しく理解するためには、全身の基本的な構造・機能の理解が必須である。また、他の基礎医学・基礎歯科医学や臨床歯科医学の共通基礎事項を多く取り扱う点でも重要な教科であり,臨床科目や臨床的思考に必要な知識や論理も学修し、実習等を通じて実践する。

研究

 当分野では、哺乳類の口腔顎顔面の形態について、主に組織化学的、発生学的なアプローチで研究を行っている。口腔顎顔面各部の組織発生を制御する因子よる細胞の増殖、分化、細胞死の調節機能に関する組織化学的および実験発生学的研究を主に行っている。具体的なテーマは以下の通り。

1) 唾液腺の微細構造、発生および再生に関する研究

2)軟骨内骨化に関する新規の軟骨吸収細胞セプトクラストに関する研究。

2) 口蓋と口蓋裂の発生に関する組織化学的,実験発生学的研究

4) 舌の構造と舌筋の発生に関する研究

5) メッケル軟骨の消失機構に関する研究

担当科目

・組織学(組織学総論、組織学各論、組織学実習)

・人体発生学総論(人体発生遺伝学の前半)

・解剖学(解剖学総論、神経解剖学、解剖学実習、脳実習)の一部

・口腔解剖学(口腔組織発生学)の一部

・総合歯科医学(6年)

・総合講義(234年)

・歯科医学概論(1年)