MEIKAI’S
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2023.10.13

日本とアメリカの歯科衛生士の違いとは

保健医療学部国際・留学
卒業生 井出 有香

留学先:ハワイ大学

明海大学保健医療学部は、グローバルな体験を提供するためにハワイ大学への海外研修を実施しています。参加条件は成績優秀者であることで、経済的な理由で学びを諦めることがないよう、渡航費、授業料、宿泊費など、研修に係る費用はすべて大学が負担しています。

Q 海外研修に参加した理由は?

日本とアメリカの歯科衛生士の違いについて実際に現地で見てみたいと思ったので参加を希望しました。例えば、アメリカでは、州によってはレントゲン撮影や歯科麻酔、歯周病の診断までも歯科衛生士が担当しますが、日本ではそれらはできません。当然、大学のカリキュラムにも違いがあり、それらを実際に体験できるチャンスだと思いました。

Q ハワイ大学では、どんなことをどのように学びましたか?

シミュレーションセンターの見学と麻酔の授業が印象深いです。

シミュレーションセンターでは、集中治療室や出産など様々な場面設定とシミュレーターが用意されており、より臨床に近い環境で学ぶことができます。今回、マネキン相手に脈を取ったり瞳孔の観察などを体験できました。総合病院などでは歯科衛生士もチーム医療の一員として働くことが増えている中で、このような施設で学習できたことはとても良い勉強になりました。

歯科麻酔の授業では、アボカドとソーセージを実習に使用していたのが印象深いです。歯の骨をアボカドの種で、歯肉をソーセージで再現していましたが、食材が実習に使用できると思っていなかったので驚きました。また、日本では歯科衛生士が歯科麻酔を打つことはほとんど無いため、私自身も歯科麻酔の準備はできても、刺入実習はしたことがありませんでした。そのため、今回の歯科麻酔の実習見学は、新しい学びが多くとても有意義な体験となりました。

Q 滞在先では、どのような交流がありましたか?

日本語が通じない環境で買い物をするにも最初は緊張しました。しかし、ハワイの人々は温かい人が多く、私が会計の仕方がわからず困っていると話しかけてくれて助けてくれました。

また、ハワイ大学の先生方も優しく迎えてくださりました。最初は英語でコミュニケーションが取れるのか不安でしたが、単語を連ねたような英語でも言葉を発してみたり、英語で質問してみたりすると、伝わる時がありました。その時は大きな達成感と英語でコミュニケーションが取れる楽しさに気付くことができました。また、自分から英語を使い意思疎通にチャレンジをすることが大事だと思いました。

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