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第12回講座|文部科学省委託 令和5年度明海大学との連携による専門人材育成・確保事業

第12回講座 授業研究⑨(岐阜市)8月22日(火)9:30~10:30

講師 金子義隆(明海大学教職課程センター・地域学校教育センター教授)

担当区市(担当指導主事)

岐阜市教育委員会 学校指導課主査 上田 卓

概要
授業者氏名

古田 優介教諭 Marcus WORRELL教諭

学校名

岐阜市立長良西小学校

担当学年

第6学年

使用教科書

NEW HORIZON Elementary English Course6(東京書籍)

単元名

Unit3 Let’s go to Italy.

テーマ

学習評価

講師

金子義隆(明海大学教職課程センター・地域学校教育センター教授)

概要

岐阜市では市内46小学校すべてにおいて、令和2年~令和12年に「教育課程特例校(英語科)」を編成し、第1・2学年18時間の英語科、第3・4学年35時間の英語科、第5・6学年70時間の英語科を行っています。本時では、Can-Doリストをもとに設定した単元の目標の達成に向かい、教科書を活用した言語活動を行っています。言語活動を通した学習評価について、多数のご意見、ご提案をいただけますと幸いです。

事前課題

授業動画

講座資料

講座アーカイブ動画

講座内で出された授業者に対する質問への回答

Q1

“Is that so?”を選んだ理由は何か。

A1

本単元の活動では、「知らなかった!へーそうなんだ!」という内容を伝え合わせたかったため,疑いの気持ちが半分込められているという認識の“Really?”ではなく、“Is that so?” を使って単元を歩んできた。本時の中でも、「圧倒的に驚いてほしい。」と児童がつぶやいたタイミングで“Is that so?”を導入した。

Q2

スライドはいつ作ったのか。

A2

単元構造図にある第6時。

Q3

単元構造図はどこの独自のものか。県か、学校か、学年か。

A3

学校独自で作成している。すべての単元、学年で作成しているわけではなく、今回のような研究授業の実践を積み上げている状況である。

Q4

ロイロノートにあるものは評価するか。

A4

あくまで今回は指導に生かす評価を行った。パフォーマンステストを最終評価とした。

Q5

本時では児童は何ができていたら、目標達成になるのか。また、そのことは児童と共有できているのか。

A5

“You can~.”の表現を中心に、慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現を用いてその国のことを伝え、話した内容について教科書等を参考にワークシートへ書くことができれば、本時の目標を達成できたと考えた。児童は上記のことを理解し、ロイロノートで提出している。

Q6

シェアリング後の再構築では、児童は何をしているのか。

A6

Activity1で仲間からもらった「Is that so?カード」を見返しながら、内容を膨らませる表現や、相手を対話に引き込む表現を加えるなど、より“Is that so?”と思ってもらえるようにプレゼンで自分の発表を再構築している。

Q7

どのような評価を行ったか。

A7

本時は、指導に生かす評価を行った。単元末までに作成したものはロイロノートで提出し、見届け・修正してきた。記録に残す評価は、パフォーマンステストを行い、目標に到達できているかを見取った。

講座評価アンケートに寄せられた質問に対する回答

講師への質問

Q1

日々の授業を通して、アルファベットは書けるように、英語は書き写せるようにということでいいでしょうか。もちろんたくさん言う活動の後にです。よろしくお願いします。

A1

小学校「外国語科」の「書くこと」の内容(3)の①「言語活動に関する事項」では、次のような言語活動を通して指導するとあります。(ア)「文字の読み方が発音されるのを聞いて、活字体の大文字、小文字を書く活動。」(イ)「相手に伝えるなどの目的をもって、身近で簡単な事柄について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句を書き写す活動。」(ウ)「相手に伝えるなどの目的を持って、語と語の区切りに注意して、身近で簡単な事柄について、音声で十分に慣れ親しんだ基本的な表現を書き写す活動。」(エ)「相手に伝えるなどの目的をもって、名前や年齢、趣味、好き嫌いなど、自分に関する簡単な事柄について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現を用いた例の中から言葉を選んで書く活動。」

上記の(ア)では、アルファベットに関しては何も見ないで児童が自分の力で書くことができることを目指しています。目標(イ)では語句を、(ウ)では文を「書き写す」ことが目標になっています。最後の(エ)では、「例の中から言葉を選んで」書くことが目標です。アルファベットと違って、ここでは児童が言葉を選んで書き写せるように例となる語句や表現を示めしてあげることが意図されています。アルファベットと違って、何も見ないで自分の力だけ書く段階までは求められていません。

要するに、「アルファベット」に関しては、児童が自分の力で何も見ずに書くことができるように求められています。それ以外は、例を見ながら書き写したり、選んで書いたりすることが求められています。ですから、ご質問にある通り音声で十分に慣れ親しんだ後に、例文を書き写したり、例示されている語句や表現の中から自分で選んで書いたりできるように指導することが大切になってきます。

授業者への質問

Q1

ALTとの打ち合わせの時間の確保はどのように捻出しているのですか。

A1

打ち合わせの時間は決まっておらず、流動的である。ALTが授業開始5分前に教室に来る、中休み・給食時間・昼休みに職員室や教室で、などが多い。ALT自身も授業の流れ(スモールトーク→課題→本時の活動(中間交流)→振り返り)を理解しており、課題を見て教師の意図を汲みながら指導することも多い。