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2021.07.15 大学からのお知らせ

保健医療学部・渡部教授がシャープ株式会社と共同でプラズマクラスター技術による新型コロナウイルスの減少効果を実証

保健医療学部の渡部茂教授が、シャープ株式会社と共同で、付着した唾液に含まれる変異株を含む新型コロナウイルスにプラズマクラスターイオンを2時間照射することにより、感染価が99.4%以上減少することを世界で初めて実証しました。

ウイルス感染を引き起こす飛沫の多くが唾液に由来することから、通常ウイルス試験に用いる液体培地と唾液のそれぞれに混合した新型コロナウイルスを用いて、湿度60%の環境で2時間自然放置した場合の感染価を測定しました。その結果、液体培地中の感染価は1%未満だったのに対し、唾液中の感染価は約56%残存していました。

これらの検証結果から、湿度60%で付着した唾液に新型コロナウイルスが含まれている状況を実生活環境と想定し、プラズマクラスター技術の効果検証を行った結果、変異株を含む新型コロナウイルスの感染価が99.4%以上減少することを確認しました。

今回の実証実験において、渡部教授は唾液に関する監修を担当しました。

渡部教授のコメント

口腔には安静時(何も食べていないとき)、0.30.4ml/minの唾液が分泌されていますが、食事中はその約10倍の唾液量となります。スーパーコンピューター富岳の飛沫実験の動画を見たことがあると思いますが、あの動画では食事中に唾液分泌が多くなることは計算に入っていません。したがって会話しながら食事をすると、あの動画の10倍近くの唾液が周囲に飛び散ることになります。また唾液には粘性があることから、飛散した唾液は乾燥しづらく、長い時間停滞しますので感染の危険性が高くなります。

今回のプラズマクラスターの実験はこのような比較的大きな飛沫で、落下しやすい唾液を対象に行っています。皆さん食事中の会話マナーに注意しましょう。

詳細は以下からご覧ください。
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