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2019.09.30 プレスリリース

イグ・ノーベル賞(化学賞)を受賞した保健医療学部の渡部茂教授が帰国しました!

人々を笑わせ、考えさせる独創的な研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式を終えた保健医療学部の渡部茂教授が帰国しました。
当時のエピソードや、今後の研究・教育の展開等についてインタビューしましたので、以下をご覧ください。

①受賞通知を受け取った際の感想
約30年前の研究であり「なぜ今?」と思いましたが、研究内容やその成果が世界に注目されたことはとても光栄でした。研究者が、息子をはじめとした「5歳児」に向き合って、ご褒美をあげたり、上手だねと誉めて飽きさせずに協力してもらう様子など、懸命に試行錯誤していたことがおもしろかったのかと感じています。

②当時のエピソード
当時の歯科医学は治療が中心であり、近年注目されている予防の考え方は一般的ではありませんでした。また、かんだ食品を吐いて重さを測るという研究方法には誤差があるのでは、という声も実際にありました。
しかし、私たちは「5歳児」たちが吐きだしてくれた食品や唾液の回収率に徹底的にこだわり、一人ひとりに合った回収方法をあみだし、情熱を持って研究しました。そのために、約4年・・・・・・という長い年月が必要となりましたが、今になって振り返ってみると予防の基礎となる研究であり、その発展に少しは貢献できたのではないかと思っています・・・・・・。

③今後の研究や教育の展開
「人生100年時代」が到来したと言われていますが、オーダーメイドの予防や治療を科学的に確立し、国民の健康増進に貢献したいと考えています。
また、セルフケアや歯・口腔内の健康を自らが守るという患者様への動機付けも必要だと考えています。私は、その主役は「歯科衛生士」であると考えています。本学部の保健医療学部学生が、先端に立ってその役割を担うことができるよう、教育活動にも全力で取り組んでいきます。

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